映画・読書感想記事は基本的にネタバレです。ご注意ください。

2007年01月23日

江戸川乱歩

江戸川乱歩。自分の嗜好の世界を形成している一人である。しかも土台の部分で。
およそ百年前にこのような小説が書かれ今読んでも面白くてたまらない。
猟奇、倒錯、変態、異常といった形容をつけずにはおれないし、作中には必ずこの上なく美しい男女そして醜悪な容貌の人物が登場する。
危ない世界である。今となっては放送禁止的アブノーマルに満ち満ちたこの小説が当時は大人気だったらしいのだから、やはり人間はこういう恐怖を除かずにはおれないのだろう。
その後も氏の世界を模倣(というと失礼かもしれないが)しようとする小説家・映画監督などが多数現れるわけだが、江戸川乱歩を越える面白さを持つ人は出てこないようだ(あくまで私の好みとして)

どのタイトルを見てもその独特の雰囲気を感じるが、「孤島の鬼」は同性愛的な要素の美しさと特に怖ろしい異常性で忘れる事ができない作品である。
posted by フェイユイ at 18:45| 香港 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
乱歩さんて・・変人奇人さんだったのでしょうね。
私は多読の人でないので乱歩作品は子供の頃の“少年探偵団シリーズ”と、江戸川乱歩作品集一冊しか知らないのですが、その中で超お気に入りが一つだけ、あるのです。
それは。。『心理試験』。何かとても好きだし生理的に嵌る感じ。あるシーンなんて映画のワンシーンのように蘇ります。たしか“・・どこからかコロリンシャンと琴の音が聞こえていた”なんて一文あったような・・
今気付いたのですが、私の小説や文学の好みのポイントって、“まるで映画のようにシーンが浮かぶ”ていう所にあるのかもしれません。。
Posted by フラン at 2007年01月24日 15:37
本当にどんな方だったんでしょうか?乱歩さんの素顔とかは知らないんですが、意外とこういう小説を書く人ほど常識的で真面目な人だったのでは、と思ってしまいます。

「心理試験」ですかー。記事を書いておきながら恥ずかしいのですが、私も威張れるほど読んだわけではなくて(^^ゞそのタイトルは判らないんですが、小説を読んでるのに映画のようにワンシーンが蘇るという感覚わかりますねー!!私もそういうのあります。
Posted by フェイユイ at 2007年01月24日 20:45
「心理試験」は初期短編集の中の一作で、おそらく乱歩が世に出た最初の「二銭銅貨」の次辺りの作品と思います。まだ、どろどろした猟奇的世界とかいった雰囲気ではなく純粋に推理・ミステリーという内容の硬質な作品であるところが私の気に入り理由でもあります。描写が、いいんです。^^
短編なんで、私もすぐ読めちゃう(短編好きです〜ウイリアム・アイリッシュなんて超好き☆)
Posted by フラン at 2007年01月25日 09:15
短編っていいところだけが凝縮したようなよさがありますね。
説明されなくて考えさせるニュアンスとか。
映画でも短編映画がもっとあってもいいかな、って思います。オムニバス形式、とかありますが、やはり多くはないですね。やっぱり興業的には損なのかしら。
そういうのを好む人が増えるといいのになと思ったりします。
Posted by フェイユイ at 2007年01月25日 10:58
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