それがこの前、家族の者が観ていたのでちょろちょろと観ていました。(しかも家族は先に寝てしまいました)
お話としては好きな範疇ではないけどそれについてはどうこう言う事はないし、出てる役者さんも上手いので文句はありません。
ただこの回の1エピソードに驚いたのでした。(すみません、何作目の話かは判りません)
それというのは、浜ちゃんの会社である上司が(谷啓さんだったかな)女子社員を誰もいない部屋に呼ぶ。「何でしょう」と聞く女子社員の前で上司黙ったままいきなりズボンを脱ぐ。女子社員の「きゃー!」という悲鳴に浜ちゃんはじめ何人かの男女社員が駆けつけるとそこにはうずくまった女子社員とズボンを脱いだ上司が二人きり。「何をする」と飛びかかる社員たちに上司は「ばか者!私はただ彼女にズボンの破れたのを縫ってもらおうとしただけだ。私にだって選ぶ権利がある」などと言うようなことを叫び、ちょうど股の部分が破れたのを見せるのです。
勿論浜ちゃんたちは「なーんだ」っていうことで笑っておしまいだったのですが、これで驚いたのはそのコテコテの勘違いギャグと言うわけではなく私にも選ぶ権利がある、などと無神経な発言ということでもなく(まあそれもありますが)普通の常識で考えれば股の部分という清潔でない部分を家族でもない女子社員に繕わせようという上司の「当たり前」という感覚です。
しかも皆それで納得してしまったし。
これは決して時代のせい、ではないはずですよ。
これがもし寅さんだったら「このバカ上司。てめえの汚い尻の破れをなんだってこのお嬢さんが縫ってやらなきゃいけねえんだ」って言ってくれそうです。
が、よく考えたら寅さんは風来坊です。風来坊は心が優しいかもしれないけど、この映画はがっちり身分制度がある会社なわけですね。
私は会社務めと言う事をした事がないのでそういった社会制度というのを知らないのかもしれません。
会社に勤めているなら上司のズボンの股の部分を脱いですぐの奴を繕って差し上げるのが当たり前なのかもしれませんねえ。
そういうことを女子社員がさせられてても「なあんだ、ズボンの尻の破れを縫ってくれと言われただけかあ」と皆納得するものなのですね。
寅さんだったら「自分で縫いな」と言ってくれそうなんですが。風来坊でなければそういう言葉は出てこないのかも知れません。
しかもこの話はホントに男性方というか会社員方の夢物語なのだなーと感じました。
一介の社員が好きな釣りを通じて社長と友達になり、奥さんは美人で包容力がある。まさに理想ですね。
この女子社員を二人きりの部屋に連れて行っていきなりズボンを脱ぐ、という行為も「やってみたいなあ」という憧れの行動なのでしょう。しかもその後で飛び掛ってきた部下たちに「ばか者!」と叱咤する。自分は潔白、繕い物をして欲しかっただけなのだ、わからんのか。
別に女性差別!とか言って怒ってるわけではなくて相手が男だったとしてもこういうことを頼むってのが、はあ会社ってこういうのなんだ。大変だなって思ったわけでした。
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