トラベリング ウィズ ゲバラ
南米の映画をよく観るようになってどうしても気になる存在がチェ・ゲバラだ。
特にガエル・ガルシア・ベルナルの「モーターサイクルダイアリーズ」を観てからは次第に興味を持ち出しその時の相棒・アルベルト・グラナードの著書「トラベリング ウィズ チェ・ゲバラ」を読んでいる。
この旅行記はチェ・ゲバラも書いていて読み比べてみるのもいい。
読んでいると映画のシーンが思い出されますますいい映画だったなあ、と唸らされる。
何よりチェ・ゲバラ=フーセルとアルベルト=ミアル(僕のアルベルト、という意味らしい!)の友情が何ともいえず素晴らしい。互いを思いやり尊敬しあう姿にじんとするのだ。
フーセル(チェ)は酷い喘息持ちなので旅行においても大変だろうと思うのだが、それでもミアルは相棒として彼を置いて他にない、と言う感じで誘い、喘息が出た時には常に気遣って対処してあげている。
この本はグラナードが書いているので彼がいかに年下のチェに対し尊敬の念を持っているかが記されそれが感動的なのだ(他の人を褒める事ができる人、というのは素晴らしいことだと思う)
20代の彼らが決して裕福ではない時には悲惨な南米の人々の暮らしぶりを体験し、空腹を抱えながらも旅を続ける。時に自然は美しく描写され彼らのたびを彩る。
映画の中でも特に心に残るハンセン氏病院での出来事。サッカーの試合なども手記で読み返すとまたよいものだ。
将来革命家として有名になるチェ・ゲバラの若き日の旅がまさにその未来に繋がっているのだが、夢を語る若者の青春としても読み応えのある手記なのではないだろうか。
装丁が二人が乗った「ポデローサ(怪力)二号」ノートン500型、使い古しのバイクは何度も故障しながら南米の大地を駆けていく。一号は自転車だったらしい。すてきだ!



