映画・読書感想記事は基本的にネタバレです。ご注意ください。

2004年12月12日

異次元空間への扉

電信柱と壁の間を通り抜けると異次元空間へはいりこんでしまう。小さい頃、私の秘密の法則だった。
何かの本で触発されたのか、勝手な自分の作り話なのか、もう今では定かではないが、誰にも言わない一人だけの恐怖のキーワードだった。そのため自動車なんかが止まってて、大きく回らなければならなくてもその隙間をとおるのが怖かった。もし通ってしまえば底なし沼のような異次元空間か一見それと解らなくても自分が元いたその場所ではない擬似世界へ迷い込んでしまってるのだ。母親は本当の母ではなく、友達も似てるけど本当の友達ではない。自分自身もそれに気づかない。では向こうの自分はどこにいったのか、入れ替わって本当の私の世界にはいったのかもしれない。無秩序な法則が自分が勝手に生み出したわけのわからないルールだとわかってはいてもどうしても妄想をやめることができなかった。

が、いつの頃か、大人になるにしたがって、その恐怖から解放されていったのだった。
時折、ふと思い出しても「まさかね」とつぶやきながらその細い空間をとおりぬけることができるようになった。擬似空間にはいりこんでしまったのなら、自ら、そのことに気づくことはできないのだけれど。
posted by フェイユイ at 20:16| クアラルンプール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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