映画・読書感想記事は基本的にネタバレです。ご注意ください。

2006年01月20日

「都会と犬ども」マリオ・バルガス=リョサ

昔、ラテンアメリカ文学全集が出た時があって、買うお金などないから図書館で借りて読んだものだ。今まで読んできたアメリカ・ヨーロッパそして日本文学とは全く違うその荒々しい文学に暫し浸っていた。
が、心底読みきっていたわけではなく、よく解らなかったり、あまりの荒々しさに閉口したりが多かった。その中で最も好きだったのがマリオ・バルがス=リョサの「都会と犬ども」である。
この小説は今はもう日本では絶版になっているらしく古本などで探して読むしかないようだ。実に惜しい。
なので以下、完全に記憶だけのものになる。

何と言っても好きだったのは何人かの語り口による交錯したその構成だ。
士官学校を舞台に上級生の下級生への酷いいじめ。それに歯向かうジャガーという名の少年。彼はケンカが強く特に蹴りは誰もが怖れる凄さだった。だがジャガーの書く文章は真面目な印象である。白人系の少年アルベルトは詩人というあだ名で呼ばれ頭の切れで勝負している。少し狡賢い一面を持つ少年だ。そしていじめを酷く受けアルベルトにも裏切られる気の弱い少年、そしてガンボアという少年によって書かれる部分は文章も荒々しく生き生きしていた。白人と混血という区別があることも知った。

ペルーと言う普段全く知る事のない国のその物語を読んでからもう随分と時間がたつのにその鮮烈な印象だけは消えていない。また機会があったら是非読んでみたいものだ。
posted by フェイユイ at 23:55| 香港 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by seiko 腕時計 at 2013年08月03日 13:35
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