映画・読書感想記事は基本的にネタバレです。ご注意ください。

2008年09月17日

死体とご遺体 夫婦湯灌師と4000体の出会い (平凡社新書)

本木雅弘主演の『おくりびと』
私は第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞したことで知ったくちである。
とても観たい作品なのだが例によってDVDにならなければ観れないのでせめて本木さんが紹介されていた文献を読んでみたくなった。
『納棺夫日記』はすぐ手にはいらなかったのでまず『死体とご遺体 夫婦湯灌師と4000体の出会い』 (平凡社新書)を読んでみた。
これはもう凄く興味深く面白い内容でまったく知らなかった世界だけに感心し通しで読んでしまった。
なるほど、死は忌むべきものであるだけに死と体面する仕事はこんなにも周囲の人間を遠ざけてしまうのだ、と改めて思い知った。何となく知ってはいたもののこうして仕事として体験している人の気持ちを読んだのは初めてではないだろうか。
映画のあらすじを読むと本木さんが演じている主人公も思いがけずその仕事に入ったようだがこの著者もそれまでの仕事が破綻し仕方なくその仕事についたのがきっかけであるとのこと。しかし若い(見かけがまたもっと若く見える)本木さんよりこの著者はずっと年上でつまりこのきつい仕事を始めるのは大変だったはずだ。だがその反面この年齢でなければこの仕事は勤まらない、とも書かれていて確かにこういう仕事はある程度の年齢を重ねていなければ思いやりということができないのかもしれない。
とても判りやすい文章で書かれていてパートナーである奥さんの言葉も書かれているのも微笑ましかった。
ちなみに奥さんのほうが社長に任命されていて著者であるダンナさんが部下であるのも面白い。実際女性である奥さんの存在なくしてはできないデリケートな仕事なのだ、と書かれているのも著者氏の深い思いなのだろう。
タグ:仕事
posted by フェイユイ at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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