映画・読書感想記事は基本的にネタバレです。ご注意ください。

2005年05月26日

「デザイナー」一条ゆかり

もう30年前の漫画であるが、読み返してもその絵の魅力・ストーリーは充分人をひきつける。私は一条さんの漫画の中では最も好きなのだが、その理由の一つに大矢ちきさんが参加されていることもあるだろう。美少年結城朱鷺の側にたたずむ柾さんをここまで妖しく描ける人はいないだろう。一条ゆかり本人が描いていたとしてもこうはならなかったと思うのでまさに奇跡的といえる共作だったと思う(とはいえ、別に表紙に名前が載ったりはしてないけどね)柾氏だけでなくけっこうチョコチョコ脇役を押さえておられてどれも絶妙である。かといって大矢さんがこれを描けたとは思わないけどね。

田舎の少女の目にはあまりにもあでやかな大人の世界、と映ってました。主人公亜美も他の少女マンガにはないクールで高慢とも言える美女だし。トップモデル、人気デザイナー、コンツェルン、カーレース、そして近親相姦という子供にはぐらぐらする設定ばかり。
かなり激しい設定なのですが、今読んでも読み応えを感じます。しかしこの内容、今だったら軽く10巻ぐらいはいきそう。昔は中身が詰まってたんだなあ。しかも華やかなのになぜか昭和の匂いが満ちている。それは亜美や朱鷺のあまりに激しい憎悪のせいでしょうか。これも今だったらもっと軽い感じでやってそうだ。

しかし絵がきれいだな。亜美はものすごく素敵だ、今見ても。朱鷺も可愛い。柾さんはもう言うことなし。お父さんはどうかと思うけどね。

posted by フェイユイ at 19:12| 香港 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | まんが | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月21日

内田春菊「私たちは繁殖している」

イエロー.jpg

内田春菊さんについては他にも語りたいものがたくさんあるのだが、今回はこの「私たちは繁殖している」について。

これはかなり春菊さんご本人の体験が元になってると思われる(すべてではない、と書いておられる)出産・育児についての漫画である。これを私も出産前に読んでおきたかったが、出産時期自体がずれているのでいかんともしがたい。これから、もしくは真っ最中という方は読んでるととても心強いと私には思われる。

いかにも春菊さんらしいおおらかな出産・子育てが描かれているのだが(そして非常に納得させられる)このおおらかさ、というのが出産・子育て(特にはじめての場合)には大切なのだ。私自身は、最初の子供の時、体重が少なく、ミルクを飲む量も少なくて、体重が増えず、かなりノイローゼ状態になってしまった。10数年たった今ではその子は人並みに(小柄ではあるが)育っており、人並み以上に健康でもあるので、あの時のあのあせりは何だったのだろう、という感じだが、初めて母親になった者には悩みはつきない。
このマンガの中では体重が増えない悩みについてはふれられてないが、そのゆったりして楽しい感じが、ああ、もう一回こういう心持で育児してみたいな、と思わされる。

出だしの出産エピソードから思わず笑わずにはいられないし、うなづくことしきり。そして最後の、眠らない赤ん坊、の話は同じ体験を持つ人には是非読んで欲しい秀逸なエピソードだと思う。私自身は、子供がやたら眠る子で寝すぎて心配したという変な悩みを持っていたのだが。(まったくよく眠る子だった。ほとんど眠ってた)

私の悩みはどうもこのマンガと違うとこにあったのだが、母乳が出ない、ということが最大だった。(マンガの主人公はすごく出ててうらやましい)結構、母乳が出そうな大きな乳房を(そのときは)していたにも関わらずでなかった。「母乳ですか?」と聞いてくる人が恨めしかった。ケチって出さないわけでもないのだから、そんなに聞いて欲しくなかった。それも今となれば、聞かれることもないわけだが、あの頃はそういう質問や新聞記事などがつらかった。粉ミルクという心強い味方がいるわけで、丈夫に育ったのだし、同じような方もそう悩まずにいて欲しいと思う。

ということで、出産未経験の方、最中の方、済んでしまった方もとても面白く切なく読めると推薦します。
posted by フェイユイ at 13:51| 香港 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | まんが | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月18日

駄菓子

食べ物の思い出といえば、とにかく「駄菓子」と呼ばれるものを食べていた。特にジュースの粉の一杯分を入れた袋(10円くらいだったか)が大好きと言うより中毒に近く、コレを水に溶かさず袋を開けて舌を入れて舐めてしまうのだが、ソーダなんかは刺激があってめちゃうまだった。偽物のタバコ菓子(?)とかチューブに入った液体状のチョコレートとか舐めまくり、すいまくりだった。ジュースにしたって怪しげな美味しいものがあったなあ。
posted by フェイユイ at 19:51| 香港 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 食べ物・飲み物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

学校給食

学校給食、と聞いて懐かしく思い出す方もおられるだろう。もしかしたら今も給食を食べてる方も読んでおられるかもしれないが。私には、給食は地獄だった。無論、好きなものもあったが、記憶には大嫌いなもの、主に野菜なんだけど、を無理やり食べさせられたことしか残っていない。
といって厳しく教育してくださった先生への感謝はない(教師の方、読んでいらしたらすみません。でも私には地獄の給食だったのです)だから子供が嫌いなものがあってもあまり厳しく言えたりしない。勿論大切ですよ。何でも食べることは。でもでもどーしても食べられないんです。のどに入っていかないんです!無理に入れようとすると吐きそうなんです。今はただもう無理に食べなくていいことが幸せ。よかったー。
posted by フェイユイ at 18:53| 香港 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物・飲み物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月12日

「源氏」

現在の高河ゆんさんをまったく知らないので、申し訳ないのだが、一時期かなり読んでた。特に好きだったのが「源氏」なのだがその中でも弁慶が好きだったのだな。「源氏」といえば、今NHKで「義経」やってたりするわけなのだが、私は高河ゆんさんの「源氏」世界が大好きで・・・といってもNHKで高河「義経」をやれといっても無理だろうがw(いや、もしかしたら、ということもある。やってみない?)
元の「源氏」世界をああも変化させられるとは、しかしマアあの世代には普通なのかな。ところで「源氏」はどこまで進んだのでしょうか。私は確か8巻まで持ってるのかしらん。すごく気になるとこでおわっとるし。清盛の行く末も気になるが、義経と克己はどうなる、しかし一番気になるのは勿論、弁慶と義経の関係だ。私としてはどうしてもこの二人に甘い関係になって欲しかったのだが、なんかそんな気配もないしな。
とにかく美形キャラがどっさり出てくるゆん漫画。NHKでやってもらえるなら美形そろえて欲しいよな(まだ言ってる)
「アーシアン」も気になるが、アレもどうなったのか?

いや、単に弁慶ってかっこいいなっていいたかっただけ。
posted by フェイユイ at 19:03| 香港 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | まんが | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

五木寛之「我が憎しみのイカロス」

いわずと知れた大作家さんだが、有名な長編は読んだことがない。夢中になって読んだのは遠い昔の短編集だ。若者を主人公もしくは(その当時の私にとっては)おじさんが主人公のものもあったが、それでも青春と言う言葉を当てはめるようなものだ。持ってはいるがちょっと探すのが億劫なので、記憶で書くが、若者たちが自分たちのためのラジオ局を持つために美人局をする話(これで美人局と言う言葉を知った)とかしがない中年男が夜中に、家族に内緒で買った車を走らせる話、生理中だけ歌が抜群に上手くなる女の子の話、高速道路で危険なレースを仕掛けてくる暴走族(?)の女の子の話、ひょんな事から手に入れたマリファナに興味を抱いた数人の他人同士が危険な旅をしようとする話など今ではもう古めかしい話なのだろうか、それとも今の少年少女も興味を持つだろうか。
その中でも私としては「我が憎しみのイカロス」というガソリンスタンドのオヤジ(といってもそんな年でもなかったんだろう)とそこへふらりとやってきた黒人と日本人との混血児の少年、そして時代遅れの型だが美しい姿のBMWに乗ってやってくるゲイの作曲家、と言う話を何度も読んだ。思えば何てことない話なんだが、美しい車に恋をしてこっそりBMWで自慰をする少年とその少年に恋をする作曲家、そしてガソリンスタンドのオヤジ、と言う組み合わせが何ともよかった(ははは)この本なんかは今でも読めるのかな?そんなに好きでもついぞ有名作品は読まなかった。そこには私が求めるものはないような気がして。でも五木寛之の昔の短編は今でもよく思い出す。
posted by フェイユイ at 23:31| 香港 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月03日

5月!

世の中はゴールデン・ウィーク。しかもすこぶるいい天気である。殆ど外には出てないがそれでも空気が今までと全然違うのがわかる(しかしほんとに監禁でもされてるような文章だな)監禁はされてないが仕事で外に出ることは許されないのである。が、そんな哀れな人間にも同じように5月の空気はさわやかで優しい。きたるべき夏のあの地獄のような熱気や今までのカイロが手離せない寒気とは全く違うのだ。

遠くでラジオの音楽が聞こえ、いま少し空いた時間がある。ささやかな幸せだな。
posted by フェイユイ at 16:59| 香港 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 季節 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

諸星大二郎

諸星大二郎さんくらいこのブログで紹介するのにぴったりの方はいないでしょう。まさに妖しい世界のまんがである(のわりに紹介するの遅い)

今、手元においてるのは「碁娘伝」であるが、これなんかも実に私好みですw舞台が中国で怪奇者ありミステリーでありアクションシーンも出て来ると。しかも主人公は絶世の美女。類まれな碁の打ち手であり、剣をとっても敵なし、というこれ以上ないキャラクターであります。その名は、高玉英人呼んで碁娘。そして謎の老人、青爺がまた最高の諸星キャラっすね。物語りもいかにも諸星さんが楽しんで描いていらっしゃる雰囲気があります。

諸星大二郎の中国モノということで言えば「孔子暗黒伝」「西遊妖猿伝」という名作がありますし、私としては「諸怪志異」が大好きなんですよ。ものすごく怖いのもありますね。私はある村の大人たちが飢饉のため子供たちを皆食べてしまったのでそのたたりで・・・と言う話がすごく怖いです。嫉妬深い奥さんの話も怖かったです。

あと「アダムの助骨」なんかも何度も読み直しました。美しい男と嫉妬深い女のいる星の話が記憶に残ってますね。

そしてやはり「暗黒神話」ですね。うーん、この時点で諸星大二郎さんのおもしろさの全てがでてる気がするのですが、この後もずーっとおもしろい話を書き続けられたのですからすごいものです。これでは「不死」を望んだ女性が哀れな姿に、と言うのが印象的だったものです。

諸星さんの描かれる主人公はいつも男の子でも女性でも美しくて好きですし、まじめなほどにじみ出る独特のユーモアも何とも言えず大好きです。
posted by フェイユイ at 16:45| 香港 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | まんが | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月02日

「クレヨンしんちゃん」

最近WOWOWで「クレヨンしんちゃん」の映画をやってるのだが、こんなにおもしろいとは知りませんでした。といってもテレビ放送のしんちゃんはタイミングがよければけっこう見てるし、とても好きなんですが、映画はまたこれでもかと凝りまくった内容になってて、作り手の方々は相当の映画好きというかマニアとしか思えない。小さな子供向けに何もここまで凝らなくても、と言うような熱の入れよう、手の込みようだ。と言っても大人向け日本映画でそんなに凝りまくってるぞ、と思ったことはあまりない(確か)ので、子供向けアニメ「クレヨンしんちゃん」だからこそできたと言えるのでしょうか。
今日は「電撃!ブタのヒヅメ大作戦」でしたが「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」や「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」などもこの前、見てうなってしまいました。いやー、見ていたファンの方からすれば何を今更でありましょうが、このおもしろさはたまりませんね。

小さなしんちゃんたちが大きな悪と戦う姿は胸に迫るものがあります。とうちゃん・かあちゃんのしんちゃんに対する愛にも。

posted by フェイユイ at 21:19| 香港 ☁| Comment(2) | TrackBack(2) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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